
📋 この記事でわかること
- ゲーミングチェアが「在宅勤務・デスクワーク目的」でいらないと感じる理由
- ゲーミングチェアが向いている人・向いていない人の特徴
- 疲れにくさ・腰・肩への影響の実際
- ゲーミングチェア以外の選択肢と予算別の考え方
ゲーミングチェアを買おうか迷っているけれど、「ゲームをあまりしない自分には必要ないかも」「見た目が派手すぎる」「在宅仕事で使うなら普通のワークチェアでいいのでは」と感じていませんか。
ゲーミングチェアはもともとゲームプレイヤー向けに設計されたチェアです。長時間座り続けることを想定した機能(ランバーサポート、ヘッドレスト、リクライニング、アームレスト)が充実しているのは確かです。ただ、その機能が在宅勤務・デスクワークの用途にそのまま合うかというと、人によって評価が大きく分かれます。
「思っていたより腰が楽にならなかった」「大きすぎて部屋に合わなかった」という声がある一方で、「リクライニングできるのが最高」「ヘッドレストがあると首が楽」という声もあります。合わない椅子を買って後悔するのは、金額的にも精神的にも痛い。買う前に整理しておく価値があります。
この記事では、ゲーミングチェアが「いらない」と感じやすい人の特徴と、向いている人の特徴を整理します。ゲーミングチェアとワークチェアの違い、在宅勤務での使い勝手の実態、代替選択肢まで購入前の判断材料として参考にしてみてください。
ゲーミングチェアが「いらない」と感じやすい3つのパターン

ゲーミングチェアが「いらない」と感じやすい3つのパターンを整理します。
①ゲームをしない・在宅勤務メインで作業時間が中心のケース
ゲーミングチェアは、長時間のゲームプレイを想定した設計です。ゲームをしない方や在宅勤務での事務作業・PC作業が中心の方にとっては、ゲーミングチェア固有のデザインやリクライニング機能の出番が少ない場合があります。
事務作業・デスクワーク中心の使い方では、体をやや前傾に保って画面に向かうポジションが多くなります。一方、ゲーミングチェアは深く腰を沈めるバケットシート型の座面設計が多く、前傾姿勢でのタイピング・マウス操作が長時間続くと、かえって疲れやすくなる場合があります。
また、ゲーミングチェア付属のランバーサポートは、腰の後ろにクッションを当てて腰椎の前弯を保つ設計ですが、位置や硬さが合わないと腰への違和感につながることもあります。ゲームの合間に体を伸ばすことを前提にした設計であり、長時間の前傾姿勢を「支える」ために最適化されたワークチェアとは設計思想が異なる点があります。
デスクワークや在宅勤務での長時間作業が目的なら、ゲーミングチェアよりも事務用ワークチェアやオフィスチェアの方が合う可能性があります。目的が「仕事中の疲れを減らしたい」であれば、まずワークチェアの選択肢を検討することをおすすめします。
②デザインや大きさが部屋・用途に合わないケース
ゲーミングチェアはサイズが大きい製品が多く、コンパクトな部屋や一般的なデスクには収まりにくい場合があります。幅60〜70cm、高さ120〜140cm前後が一般的なサイズ感で、狭い部屋に置くと圧迫感が出ることも少なくありません。
また、ゲーミングチェアのデザインはカラフルなアクセントや大型ロゴが入ったものが多く、「在宅勤務の書斎・作業スペースの雰囲気に合わない」と感じる方もいます。シンプルで落ち着いたデスク環境を好む方には、デザインの面で選びにくい製品が多い傾向があります。
素材もPUレザー(フェイクレザー)が多く、夏場は蒸れやすいという声があります。通気性を求める方には、メッシュ素材を採用したワークチェアの方が適していることがあります。
デザイン・サイズ・素材感が自分の部屋や使い方に合わないと感じるなら、ゲーミングチェアに固執する必要はありません。「長時間座っていても疲れにくい」という目的は、ゲーミングチェア以外でも達成できます。
③予算があれば他のワークチェアの方が合うケース
ゲーミングチェアは、3〜5万円前後の価格帯で機能が充実しているものが多い傾向があります。この価格帯で同等の予算をオフィスチェア・ワークチェアに使うと、HermanMiller(ハーマンミラー)やOKAMURA(オカムラ)などの国内外メーカーが出している中級ワークチェアの選択肢に入ることができます。
これらのワークチェアは、デスクワーク・事務作業での長時間使用を前提に設計されており、座面の形状・背もたれの角度・ランバーサポートの調整範囲などが仕事用途に特化しています。首・肩・腰の疲れを軽減するという目的では、ゲーミングチェアよりも高い適合性を持つ場合があります。
予算が5万円以上あるなら、ゲーミングチェアではなくオフィスチェアメーカーの製品を検討する価値があります。予算が3万円以下の場合は、ゲーミングチェアの価格帯と競合するため、機能と用途を比較して選ぶことをおすすめします。
ゲーミングチェアが「いらない」かどうかより、「自分の用途・環境・体型に合った椅子か」を軸に選ぶことが大切です。
それでもゲーミングチェアが向いている人は確かにいます。次に整理します。
それでもゲーミングチェアが向いている人の特徴

ゲーミングチェアがすべての人に向かないわけではありません。以下に当てはまる方には、ゲーミングチェアを選ぶ理由があります。
ゲームと仕事の両方で長時間使いたい人
平日は在宅勤務でPCに向かい、休日はゲームもするという方にとっては、ゲーミングチェアは「仕事とゲームの両用チェア」として機能します。ゲームプレイ時のリクライニング使用と、仕事時のアップライトポジションの両方に対応できるため、1脚で両方をカバーできる点はメリットです。
専用のゲーミングチェアと専用のワークチェアを別々に持つより、1脚で兼用できる方が部屋のスペースと予算を効率的に使える場合があります。「完璧な仕事専用チェア」ではないにしても、ゲームも仕事も両方こなせる汎用性を求めるなら、ゲーミングチェアは一つの選択肢です。
ランバーサポートやヘッドレストのフル装備を求める人
腰の後ろにクッションを当てるランバーサポートと、首・頭を支えるヘッドレストが両方セットになっている製品が多いのは、ゲーミングチェアの特徴のひとつです。
「腰の後ろに何かを当てないと疲れる」「首の後ろを支えてほしい」という方は、これらの装備がデフォルトで付いているゲーミングチェアが使いやすく感じる場合があります。ランバーサポートやヘッドレストを後から追加購入するよりも、最初からセットになっているゲーミングチェアの方がトータルのコスパが良い場合もあります。
ただし、ランバーサポートとヘッドレストは位置調整が肝心です。体型に合わない位置で使い続けると、かえって違和感や疲れにつながることもあります。購入前に実際に試座するか、高さ調整の範囲を確認しておくことをおすすめします。
見た目・テンションが上がるデスク環境を重視する人
「デスク周りをゲーミングっぽくしたい」「作業スペースにテンションが上がるアイテムを置きたい」という方にとって、ゲーミングチェアのデザインはむしろ魅力的に映ります。
作業環境へのモチベーションや気分は、仕事の質に影響します。「自分の席に座るのが好き」「この椅子に座ると集中できる気がする」という感覚が仕事のパフォーマンスに影響するなら、デザインへの満足度は合理的な選択基準になります。
ゲーミングチェア vs ワークチェア|用途別の比較ポイント

ゲーミングチェアとワークチェア(オフィスチェア)は、長時間座るための椅子という点は共通しています。ただし、設計の優先事項が異なります。この違いを知らずに買うと後悔しやすいです。
座り心地の設計思想の違い
| 比較項目 | ゲーミングチェア | ワークチェア |
|---|---|---|
| 座面形状 | バケットシート(体を包み込む形状) | 平坦〜緩やかな形状 |
| 設計の前提 | 体を預けて後傾するゲームプレイ | 前傾〜直立のデスクワーク |
| 素材 | PUレザー・合皮が多い | メッシュ・布が多い |
| リクライニング | 大きく倒れる(135〜180度) | 機能を絞った製品が多い |
| ランバー・ヘッドレスト | セット付属が多い | 別売りや内蔵型 |
ゲーミングチェアのバケットシート型座面は、ドライビングシートに近い形状です。体を深く沈めるため、長時間のゲームプレイ中に体が安定しやすい一方、前傾姿勢でのタイピング時には腰が丸まりやすくなることがあります。
ワークチェアの多くはデスクワークでの前傾〜直立姿勢をサポートするよう設計されており、ランバーサポートが内蔵型で微調整できるものや、座面の前後チルトが変えられるものが多いです。在宅勤務での長時間作業には、ワークチェアの設計の方が適している場合が多いです。
ランバーサポート・ヘッドレストの使い方の違い
ゲーミングチェアのランバーサポートは、背もたれに「乗せて使う」クッションタイプが多いです。自分の腰の高さに合わせて位置を調整する必要があり、合わない場合は外した方が楽というケースもあります。
ワークチェアの内蔵型ランバーサポートは、背もたれの構造に組み込まれており、チェア自体の高さ調整に連動して位置が変わる設計が多いです。「腰椎のカーブに沿う」ことを意識した設計になっているものが多く、長時間デスクワークでの腰への負担軽減効果が出やすい可能性があります。
ヘッドレストについても、ゲーミングチェアでは後傾リクライニング時に使われることを前提にしているものが多く、直立作業時には頭が当たる位置がずれることがあります。
価格帯・サイズ・メンテナンス性の比較
| 比較項目 | ゲーミングチェア | ワークチェア(中〜高級) |
|---|---|---|
| 価格帯(おすすめ帯) | 2〜6万円 | 4〜15万円以上 |
| サイズ | 大型が多い | 様々なサイズあり |
| 素材メンテ | レザーは拭き取り簡単・劣化しやすい | メッシュは通気性良いが汚れ落とし難 |
| 保証 | 1〜2年が多い | 5〜12年保証が多い |
在宅勤務者がゲーミングチェアを選ぶ際の注意点

実際にゲーミングチェアを選ぶ場合に確認しておきたいポイントを整理します。
サイズ感と部屋の広さの確認
- 製品の「対応身長・体重」が自分の体型に合っているか
- 部屋・デスク周りに設置するスペースがあるか
- チェアを後ろに引いた状態で立ち座りできる余裕があるか
- 幅・奥行き・高さのサイズを部屋の寸法と照らし合わせたか
特に対応身長・体重については「〇〇cm以上推奨」「体重〇〇kgまで」という記載がある製品は、その範囲外の方には座り心地が合わないことがあります。小柄な方がラージサイズを選ぶと、座面の位置が体に合わず、脚が浮いたり背もたれが届かないという問題が起きやすいです。
座面の硬さと長時間使用での疲れやすさ
ゲーミングチェアは弾力のある硬めの座面を採用していることが多く、短時間では快適でも長時間使用で「底づき感」を感じる場合があります。
硬い座面は坐骨(座ったときに体重がかかる骨)への圧迫が集中しやすく、長時間デスクワーク中に「座面が痛い」「お尻が痛い」という感覚につながることがあります。実際に試座できるショールームがある場合は、30分程度座って確認するのが理想的です。
アームレストの高さ調整範囲の確認
アームレスト(肘掛け)の高さが合わないと、肩が上がった状態でのタイピングが続き、肩まわりの緊張につながります。ゲーミングチェアのアームレストは上下調整ができるものが多いですが、調整幅が自分のひじの高さに合うかどうかを確認してください。
デスクの高さとチェアのアームレストの高さが合っていることが理想で、アームレストを上げたときにデスクの下面と干渉しないかどうかも確認ポイントです。
よくある質問
Q. ゲーミングチェアは腰痛に効果がありますか?
A. 腰痛への効果は個人差があり、断定はできません。ランバーサポートの位置が合っている場合は腰椎への負担が軽減される可能性があります。ただし、腰痛が続く場合は医療機関への相談が優先されます。椅子だけで腰痛が改善するわけではなく、姿勢・環境・休憩習慣など総合的な見直しが重要です。
Q. 在宅勤務でゲーミングチェアとワークチェアどちらがおすすめですか?
A. 仕事専用で使うなら、ワークチェア(オフィスチェア)の方が長時間の前傾姿勢に向いていることが多いです。ゲームも仕事も両方こなしたいなら、ゲーミングチェアの汎用性が活かせます。予算が5万円以上あるなら、中級ワークチェアも選択肢に入れて比較検討するのがおすすめです。
Q. ゲーミングチェアの寿命はどのくらいですか?
A. 製品や使い方によりますが、PUレザー素材は3〜5年程度で表面が剥がれてくることがあります。ウレタンフォームの座面も経年でへたりが出やすいです。高価格帯のゲーミングチェアでも、長期使用では布製やメッシュ素材のワークチェアより耐久性が劣る傾向があります。
Q. ゲーミングチェアはどこで試座できますか?
A. ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの大型家電量販店や、ゲーミング専門ショップで展示していることがあります。通販で購入する場合は返品・交換ポリシーを事前に確認しておくことをおすすめします。大型店舗の家具フロアにも一部展示されているケースがあります。
まとめ
📌 この記事のまとめ
- 在宅勤務・デスクワーク専用で使う → ワークチェアの方が用途に合いやすい
- ゲームも仕事も両方したい → ゲーミングチェアの汎用性が活かせる
- 予算5万円以上 → オフィスチェアメーカーの中級ワークチェアも検討を
- ランバーサポート・ヘッドレストのフル装備を手軽に揃えたい → ゲーミングチェアはコスパが良い選択肢
- 「ゲーミングチェアかどうか」より「自分の用途・体型・環境に合った椅子か」を軸に選ぶことが大切
在宅ワーク疲労リセットノート 編集部
在宅勤務・デスクワーク環境の改善に関する情報を、実体験と生活改善の視点でまとめています。
最終更新:2026年3月 ※本記事の情報は一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。腰痛・肩こりなどの不調が続く場合は医療機関へご相談ください。


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